ちひろ@わかばのリワマヒ日記帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 設定文「リワマヒ国の下着についてのうんちく」その2

<<   作成日時 : 2008/04/29 21:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

4・流行の移り変わりなど
 形状はそれぞれの用途にあわせほぼ単一に近い褌にも、時々によって流行があります。それは男性の場合前垂れ部分や締め方へのこだわり、女性の場合はヒモの形状や素材に現れることが多いようです。他にも模様や文様、色などにも、流行は現れます。
 そういった流行発信地として外せないのが、藩国にある劇場「永久座」の存在です。伝統芸能から最新の時事ネタや風俗を織り込んだ前衛芝居まで幅広い演目で多くの国民の支持を集めている「永久座」では、衣装は勿論下着についても何人もの専属デザイナーがいて、国内のモードを牽引しています。
 どのような形でその喧伝が行われるかというと、看板役者の衣装の幅を狭めて裾が割れやすくし狭間からちらりと覗かせるような手法や、わざと透過性の高い生地で上着を作り上げて内側の腰布をよく見えるようにする手法です。その威力は素晴らしいもので、新作がかかると翌日からその時使用された褌と同傾向のデザインの物が店頭から全て消える程です。
 
 また、そうした見せ方の工夫は普通の国民達にも受け入れられ、見習う者も後を絶ちません。農作業中にパレオの裾をからげて長くした前たれを見せる傾向は、かなり昔から見受けられていました。男性の間では、前たれ部分に自分の家紋を染めたり刺繍したりということが、一時期流行しました。現在は前たれ部分の端を腰に回したヒモに挟み込んで、山形を作ることも流行となっています。

 漁業、特に小舟に乗って城前と呼ばれるリワマヒ湾を行き来する漁師達の間では、白の晒し木綿を普通より長めにブツ切りにした物を、端をかがらずにそのまま締めることが『粋』なことと言い習わされており、事実湾内の小舟のあちこちで、そうした褌一枚だけで漁にいそしむ人々の姿を見ることが出来ます。

 流行と言うよりは俗信のたぐいで、赤い褌を身につけることが健康に繋がるという言い伝えがあります。その為か、リワマヒの子供達はその大部分が、親の祈りを籠めた赤い褌を身につけています。


5・時代による下着の変転
 非常に閉鎖的であった前藩王から現在の統治者である室賀兼一王に王位が継承された後、開放路線へとリワマヒ国の政策も転換されました。
 その結果、各国との交易が盛んになり、大量の輸入製品が国内に流れ込むことになりました。また、出入国も前藩王時代のような規制がほぼ撤廃され、他国への観光・他国からの観光といった人の流れも激しくなってきています。
 下着についても、他国の製品が多数輸入紹介され、若い国民の間ではそうしたインポート物を身につける事が現在の流行となっています。特に、簡易かつ機能的な製品は学兵を中心に支持を集めており、近く官給品として支給される動きもあるようです。
 一方で昔ながらの褌にこだわる層もあり、他国からの製品を受け入れる層に対し、軽々しいと厳しい目を向ける人たちもいます。
 リワマヒ国はそうした意味で現在過渡期となっており、多様な選択肢が国民の前に用意されていると言えるでしょう。それこそが、現在の開放路線の恩恵の一つといっても、過言ではありません。


番外・祭礼の際に着用される特別な装束について
 最後に、リワマヒの重要な祭祀の一つである『天鎮祭』において着用される特別な装いについてご説明いたします。
 藩国の為政者である他に、リワマヒの藩王にはもう一つ祭礼の祭司という重要な役割があります。その役割において最も重要な祭礼が、年に二回盛夏の時期と厳冬の時期に行われる『天鎮祭』です。藩国最大の遺構であるサカサコタツ遺構にて行われるその祭礼にて、藩王は定められた祭司の装束を身につけて儀式を執り行います。ここでは特に、夏の天鎮祭時の装束について記します。
 
 夏の天鎮祭で用いられる装束は錦織の褌と腰布です。褌は前たれの部分が足首まで届く長さと体の前半身を多う幅を持つのが特徴で、五色の糸と金箔銀箔をふんだんにあしらって藩王家の家紋、祀る神を表す紋、吉兆を表す動植物などが織り込まれています。また、両脇から体の後ろ半身を覆う形となる腰布は、同じように錦織で豊饒を祝ぐ様々な絵巻が描かれています。これに錦の帯を巻いて上半身には伝来の装飾品をつけ、祭司の杖を持って、祭司の正式な装束となります。
 褌腰布は共に数百万にゃんにゃんを費やして作られた特注品で、これを前藩王の時代には毎年氾濫するリワマヒ川にあやかって年ごとに新しく作り上げていました。
 現王、室賀兼一王は新調する慣習を改め、即位の年に作らせたものをその後も続けて着用されています。とはいえ、豪華絢爛で他国から来た人々には非常にエキゾチックに見えるその装束は、毎年訪れる観光客の耳目を惹きつけて止みません。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
設定文「リワマヒ国の下着についてのうんちく」その2 ちひろ@わかばのリワマヒ日記帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる